大型自動車二種免許取得記

2006.09.27

大型二種,バスの免許です。私は時間的都合から教習所でとったのですが,
教習所のやり方は飛び込みの方にも参考になるのではないかと思い,Upします。

教習所の教官によると,自動車免許の中で確認作業が最も多い試験だそうです。
また,大型2種では,指差しまでは不要ですが,呼称(声に出して確認する)が必要です。
これが非常に厄介で,慣れないうちは口と首がついていかなかったり,
できても非常に窮屈になったりします。
これは早め早めに呼称するように心がけることで乗り切ってください。

また,路上に出るとひたすらしゃべっていることになるため,1時間の教習が終わると,
のどがからからになります。

基本操作

2速発進とか,操作自体はトラックと一緒です。ただ,着座姿勢が異なります。
バスの場合は,トラックと比べて低めの椅子に,背もたれを垂直にして着座する
傾向があるようです。床に足をつけた時に,ひざが直角に曲がる姿勢です。
また,ベルトが2点式です。これには慣れていなかったので面食らいました。

それから,バスにはバッテリスイッチ(メインスイッチ)がついています。
このスイッチをONにしておかないと,キーを回してもエンジンがかかりません。

私が乗ったバスでは,路線バスはドアスイッチと一緒になっていました。
(ドアを開く(閉じる)操作をしたときに自動的にメインスイッチが入る(切れる))。
観光バスは,コンパネ向かって右上に独立していました。
いずれも,右に回しながら押すとスイッチが入り(ドアが開き),引っ張りながら
左に回すとスイッチが切れます(ドアが閉じます)。

着座後,このメインスイッチを入れてからキーを回すと,はるかかなた後方から
エンジンの回る音が聞こえてきます。

発着点からの発進

発着点からの発進時のお作法。

  1. あらかじめ運転席右側窓を開けておく
  2. ルームミラーを確認しながら「後方よし」
  3. 左後方目視確認しながら「側方よし」
  4. 右側窓から顔を出して後方確認しながら「側方よし」
  5. ウインカーを右に出して発進する
  6. 発進直後に左ミラーを確認しながら「オーバーハングよし」
  7. 右側後方を再度,目視確認しながら「側方よし」
  8. 滑らかに外周に入る

目視またはミラーを確認する際に,問題がある場合は,「注意」です。
右側窓から後方確した際に,後方から車が近づいてきている場合,
「側方注意」
車が通り過ぎるのを確認した後に,再度目視確認し,「後方よし」
車が何台も連なっていて,時間が空いた場合は,道路の状況は一刻一刻
変わっているため,もう一度最初からやりなおしたほうが無難でしょう(以下同様)。

加減速・発進

加減速ともに,ルームミラーを確認しながら「後方よし」
ブレーキを踏むとき,アクセルを吹かすとき,交差点で停止していて,
前方信号が青になり発進するとき。車のスピードが変わるときには
必ず呼称します。結果,路上にでると,ひたすら「後方よし」と言っている
ことになります。

左折

左折時のお作法。

  1. ルームミラーと左ミラーを確認しながら「側方よし」
  2. ウインカーを左にだして,心持ち左による
    (大回りになり対向車線にはみ出すことになるため,ぴったりよる必要なし)
  3. ブレーキをかけるため,ルームミラーを確認しながら「後方よし」⇒スピード調整
  4. 前方ドアの下部を目視確認しながら「巻き込みよし」
  5. ハンドルを左に切る
  6. 曲がった先に横断歩道がある場合は,歩行者の有無を確認し,「歩行者なし」

歩行者や,これから渡りはじめそうな歩行者がいる場合は,停まってください。
渡るのかどうか分からない場合は,停まったほうが無難です。

右折

右折時のお作法。

  1. ルームミラーと右ミラーを確認しながら「側方よし」
  2. ウインカーを右に出して,心持ち右による
  3. ブレーキをかけるため,ルームミラーを確認しながら「後方よし」⇒スピード調整
  4. 前方対向車線を確認し,「前方よし」
  5. ハンドルを切り始める直前に,左ミラーを確認し,「オーバーハングよし」
  6. ハンドルを右に切る
  7. 曲がった先に横断歩道がある場合は,歩行者の有無を確認し,「歩行者なし」

その他,注意点は左折と同様です。

T字路

T字の下側から上辺に突き当たる場合,
「前方よし」が,それぞれ目視確認しながら「右よし」「左よし」
に変わります。

踏み切り

  1. 運転席右側窓をあける
  2. 踏み切り右方を目視しながら「右よし」
  3. 踏み切り左方を目視しながら「左よし」
  4. 音が鳴っていないことを確認し,「音なし」
  5. 発進するので,ルームミラーを確認しながら「後方よし」⇒発進

踏み切りに停まるときも,ルームミラーを確認しながら「後方よし」⇒ブレーキです。

横断歩道

信号のない横断歩道を通過する際には,歩行者の有無を確認し,「歩行者なし」

普段あまり意識していませんが,信号のない横断歩道で,歩行者が横断を始めているか,
これから始めようとしている場合は,自動車には横断歩道の直前で停止する義務があります。
そのまま行っちゃうと確か検定中止のはずです。

判断がつかない場合は,停まっておいたほうが無難です。

方向変換・縦列駐車

操作としては,普通車のそれと同じです。
ただ,大型2種の場合,後ろのポールと車体の間隔を50cm以内にする必要があります。
(50cm以内に合わせたあと,サイドをひき,ギアをニュートラルにいれ,左足はクラッチから離し,
右足はブレーキを踏んだままの状態で「完了しました」と言う)

バスのオーバーハングはかなり長い(タイヤが中ほどについている)ため,命一杯
後ろに下がるとあたります。ポールが後部ガラス窓に作る影を見るとか,運転席の横に見える
ポールの位置を確認しておくとか,いろいろ方法があると思いますが,当たると検定中止です。
距離がオーバーしている場合は,もう1回までは減点なしで挑戦できます。2回目で合わせるつもりで
行くほうが安全かも知れません。

鋭角

準備中。しばらくお待ちください。


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