盆休みを利用して新潟県と山形県を回ってきました。
日程が4日しか取れなかったので強行軍です。
ご存知の方も多いと思いますが、新潟県には日本で唯一、
原油が取れる場所があります。場所によっては
天然ガスが噴出していて、火気厳禁であるという。
これは行ってみないといけません。
道中風邪を引いたので、えらい難儀しました。
帰って来てからも咳が2週間ぐらい取れませんでした。
移動日。
14:00出発 24:00到着 24:30就寝
家-山陽道-中国道-名神高速-北陸道-入善PA
走行距離 742km
740kmを10時間で走ったので、平均速度は74km/hです。
もっと頑張ったような気がしますが、平均するとこんなもんなんでしょう。
途中、大津SAで燃料を注ぐついでにエンジンルームを点検してもらったところ、
バッテリーが粉を吹いている、とのこと。電圧を測ってもらうと、電圧が低すぎて
測定不能。「いつ止まってもおかしくない状態」とのことです。
旅行中に変なところで車が止まると、ものすごい大金がかかるので、
途中でバッテリーを交換することに決定。最悪、車を置いて帰ることになれば、
帰りの旅費+週末に飛行機で出向いて少しずつ車を回送するなど、
何十万円単位で出費が発生します。
大津SAのガソリンスタンドは、前回給油したときも、ATオイルの汚れを見つけてくれました。
ありがたいことです。
お盆だったので、中国道との合流地点(神戸JCT)と、名神との合流地点(吹田JCT)で渋滞。
入善PAは富山県で、黒部IC-朝日ICの間。北陸の交通の難所である親不知の少し手前。
初日だったので、まあめちゃめちゃ調子よく走りました。
7:30起床 8:00出発
親不知付近を高速度にて通過。この付近の高速道路は、海の上を走ります。
途中、適当なSAで朝食。うどんを食ったと記憶しています。だしは関東風。
バッテリーを交換すべく、柏崎付近のオートバックスを携帯電話を使って探します。
便利な世の中になったものです。14年前、帯広付近でタイヤのチューブが裂けそうに
なっているのを旅行中に見つけて、オートバックスを探し回ったことを思い出しました。
帯広市内は京都札幌と同じく碁盤の目なので、市内中心部の道路を1本ずつ、左から順番に
縦に塗りつぶして行きました。見つけるまで2時間かかった。
柏崎市内のオートバックスは、国道8号線沿いにあることが判明。
10時開店なので、適当に時間を潰しながら走ります。
柏崎近辺は先日の地震で被害があったところなので、高速道路が50km/h規制されていました。
高速道路の下に市道が交差しているようなところで、良くある形のコンクリート造りの
四角いトンネルが路面から浮き上がってる感じになっていました。要は、ジャンプ台が
至る所に設置されている状態。車がボンボン飛び跳ねました。
柏崎IC-R8-オートバックス柏崎店
10時10分前に到着したので少し休憩。開店と同時に店員さんが声をかけてくれました。
バッテリーは5,000円ぐらいのにしておきました。安いのはやはり良くない、ということと、
高いのはきりがない、ということです。北陸も新潟あたりまで来ると豪雪地帯で、寒冷地仕様の
バッテリーを十分日用品として検討するべき土地柄のようです。私の車に合う寒冷地仕様の
バッテリーは10,000円程度。これは止めておきました。
R8-R352-道の駅越後出雲崎天領の里
途中、適当に寄り道。地震で潰れた家を見ました。切妻屋根が瓦を載せたまま、形を保って
地上に落ちていました。壁は屋根に押しつぶされたような感じ。けが人が出て居なければ
よいのですが。
火気厳禁ツアー1本目の写真です。私はスモーカーなので火気厳禁と聞くと一瞬躊躇します。
出雲崎天領の里
R352-R402-弥彦山
弥彦山は2回目ですが、今回はガスだらけ。ここでは霧のことですが、今回の旅行はガスに
縁のある旅でした。山頂は気温が22度と、真夏ではありえない気温。トランクス+短パンで
うろうろしていると股間の大事なところがダイレクトにスースー冷えます。
途中の土産物屋街で見つけた極悪なやつの写真。
デビルフィッシュ 食べられません |
R402-R113-R345-R7-道の駅庄内みかわ
弥彦山の前後からしばらく雨が降ったり止んだり。股間をスースーさせたこともあり、
また天気が悪い中クーラーをかけっぱなしにしていたため、風邪を引いたようです。
やはりそんな所を冷やすとろくなことになりません。
夕焼け ここからもう一頑張り |
頭が痛い。
いつまで経っても寝付けないので、ホテルに避難することに決定。窓を閉め切って、ヒーターを
全開にしたまま、宿を物色します。こういうときは一人で動いているとしんどいですね。
頭は痛いし、吐き気はするし、最悪でした。足を伸ばして暖かくして寝なければどうにも
ならない事態です。8月半ばの時点で、夜の気温が22度。南のほうから来た人間は
これは風邪を引きます。
24:00ホテルやすらぎ到着 24:30就寝
走行距離 415km
林の中のコッテージ風の宿。いわゆるHホテルです。サウナ付きの建物を選んだのですが、
電源の入れ方が分からず。入室したらクーラーが効かせてあったので、これをまずOFF。
トイレに明かりをつけ、ドアを開けっ放しにして緊急事態に備えます。
ダブルベッドは一人で使うには広すぎる。
翌朝、クーラーがゾンビのように復活して、寒さで目が覚めることになります。
9:50起床 10:00出発
クーラーを切った後、再び眠りにつきます。定番のHビデオを見る元気もなく、
せっかく宿を取ったというのに、結局風呂にも入りませんでした。
チェックアウト時刻になれば、外へ出なければなりません。
ホテルの裏手に出て、休めるところがないか探すことにします。
裏手の様子 体調最悪ながら、なかなか気分が良い |
港に展望台を見つけました。足元がおぼつきませんが、登ってみます。
展望台。てっぺんが灯台になっています。 |
駐車場で休憩。気持ちの赴くまま、昨日道の駅に付設されているスーパーで買った
よっちゃん食品工業謹製のするめイカを齧ります。これがまたうまかった。
帰りに大量に買い増しして帰ることにします。しかしまたよっちゃん食品工業は、
海産物を扱っているにも関わらず、海のない山梨県に所在しているという不思議。
駐車場の様子 クレーンと風車の羽根が見えます 手前の建物は倉庫 |
昨日は雨だったので、車を干してみます。 |
静かな駐車場で、ラジオを聴きながら、気が済むまでボケーとします。基本的に平日なので、
広い駐車場には誰も来ません。この静かで贅沢な時間。このためだけに旅を続けていると
いっても過言ではありません。気に入ったので、ナビに旗を立てておくことにしました。
カーナビに旗を立てるの図 |
体が大分落ち着いてきたので、港から離れて、酒田市内を探索することにします。
酒田市は北前船で栄えた港町で、「西の堺、東の酒田」と謳われた土地柄のようです。
途中立ち寄ったラーメン店で、大盛りを頼んだところ、麺が山盛りで出てきました。
どんぶりに麺を先に山盛り入れ、その隙間にスープを流し込んでいるに違いない。
食っても食っても減らないので、病み上がりの胃には少々ハードでした。
旅に出るとこういう失敗が面白い。時間に余裕があれば、出来るだけ大手外食チェーン店ではなく
名も知れない小さな食堂に入ることにしています。たまに大当たり、たまに大はずれ。
しかし今日はまだ、朝からスルメと麺しか食ってない。
本間家はかつては日本最大の地主で、三井住友のような財閥化の波には乗り遅れましたが、
現在でも「本間ゴルフ」と関係がある家柄のようです。
途中の和菓子屋さんでいい土産物がないかと尋ねると、物産館があるので行ってみろ、
とのこと。少し話し込んで、親切に教えていただきました。ここで土産物を買い漁った後、
そば茶を飲み干しながら岐路に着くための気合を入れる。
「復活した男」の仕事場。スルメが見えます。 |
R7-R345-新潟県道52-R7
昨日は海辺を北上したので、帰りは幹線である国道7号線を下ることにします。
が、基幹国道は交通量が多くてだらだらしているのですぐ飽きて、適当に横道に
入ります。途中止まると車内に虻が大量に入って来て、往生しました。
R7-シンクルトン記念公園-道の駅胎内
再び幹線に戻り、ひたすら南下。途中で面白そうな施設を見つけたので寄ってみます。
シンクルトン記念公園 油井と天然ガス噴出中。火気厳禁その2
体が大分回復してきたようなので、道の駅胎内で旅行中唯一の入浴。
ここの便所には思い入れがあります。以前適当に休憩を取るために立ち寄ったのがここ。
その時はあまりにもしんどくて、用を足したあと、しばらく眠ったものです。
何年も前のことなのですっかり忘れていましたが、幹線からかなり離れている場所にも
関わらず、偶然にもまた同じところに立ち寄るとは夢にも思いませんでした。
お手洗 上のおみやげ屋は前回も今回も閉まっていました |
風呂上りに、ポップコーンの自動販売機があったので挑戦してみました。結果は失敗でしたが、
この自動販売機は自動車部品メーカーが造っているようでした。お金を入れると、その場で
冷凍されたコーンがレンジに自動投入され、電子レンジらしきものがポップさせたあと、
自動でカップに入れてくれます。なかなかメカメカしている機械でした。結果は失敗でしたが。
失敗したポップコーンを齧りながら、汗が引くまでしばらくロビーのテレビを眺めます。
このけだるい感じが旅の醍醐味。
R8-R116-黒埼PA 21:40着
ここまでの走行距離 249km
途中、ドライブインでモツ煮定食を食します。こってり味はちょっとまだしんどかったけど完食。
体調は8割方回復しています。
夕食後、母親に定時連絡。旅に出るに当たり、私は1日1度の定時連絡を義務付けられて
いるのです。
「新潟まで戻ったよ」
「まだそんなに遠くにいるの。明日中に帰って来れそう? ところで新潟って何県?」
「…新潟県よ」
頼んまっせ。
適当に走っていると、PAに高速道路の出入り口が設置されているとの看板を発見。
行ってみることにしました。PAは辺鄙な場所にあることが多いのですが、看板を見ながら
進んだのですが、案の定迷いました。そのうち高速道路の側道に出たので、側道を適当に
走っていればそのうちPAに着くだろうと挑戦してみたのですが、側道は最後には草ぼうぼうになり、
それでもそれらしき方向に突き進んでいくと、最後に大きな川にぶちあたりました。
これ以上進めません。迷いに迷って、PAに到着。PAに高速道路の入り口を設けるに当たって
これは大きな課題の1つだと思います。ICのつもりで加速する勢いでゲートをくぐると、そこが
高速道路の大きな駐車場であるという違和感。
黒埼PA-北陸道-尼御前SA 26:00着
この日の走行距離 583km
午後9時40分に高速に乗った後、4時間20分で330km走りました。
平均時速77km/h。私の場合で、高速道路の平均時速はこんなもんみたいですね。
26:30 就寝
移動日。
8:00起床 9:20出発
北陸道-名神高速-中国道-山陽道-家 16:40着
走行距離 599km
4日間の合計走行距離 2339km
夜遅く寝たのに、朝早く目が覚めました。せっかくなのでSA近辺にある尼御前岬を見学。
7時間20分で600km走ったので、平均時速は82km/h
多少速くなりましたが、体調が回復したことと、渋滞がなかったことが
理由でしょうか。晩飯前には家に帰ることが出来たので、今回の旅は成功であったと
考えています。
高速道路を走り倒す旅なんて、学生時代から考えるとかなりのお大尽旅行であります。
ガソリン代・高速代・食費や土産物代・臨時出費のバッテリーと宿代を合わせると
3泊4日で10万円ぐらいでしょうか。
最終日は、出掛けに1回、兵庫県あたりで1回、家の近所で1回、1日に3回
燃料を満タンにしました。これは初めてのことです。
以下おまけ。
サービスエリアでこんなものを見つけました。 この道をわれら剣らん 岸道三 とあります。 |
東名高速道路の記念碑です。別アングル。 岸道三(きしみちぞう)…日本道路公団初代総裁であります。 私のような旅をするものは、足を向けて寝られませんな。 |
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