新潟と山形、一部火気厳禁ツアー

2007.10.21

盆休みを利用して新潟県と山形県を回ってきました。
日程が4日しか取れなかったので強行軍です。

ご存知の方も多いと思いますが、新潟県には日本で唯一、
原油が取れる場所があります。場所によっては
天然ガスが噴出していて、火気厳禁であるという。
これは行ってみないといけません。

道中風邪を引いたので、えらい難儀しました。
帰って来てからも咳が2週間ぐらい取れませんでした。

8月16日

8月16日近畿の地図 8月16日中部の地図

移動日。
14:00出発 24:00到着 24:30就寝
家-山陽道-中国道-名神高速-北陸道-入善PA
走行距離 742km

740kmを10時間で走ったので、平均速度は74km/hです。
もっと頑張ったような気がしますが、平均するとこんなもんなんでしょう。

途中、大津SAで燃料を注ぐついでにエンジンルームを点検してもらったところ、
バッテリーが粉を吹いている、とのこと。電圧を測ってもらうと、電圧が低すぎて
測定不能。「いつ止まってもおかしくない状態」とのことです。

旅行中に変なところで車が止まると、ものすごい大金がかかるので、
途中でバッテリーを交換することに決定。最悪、車を置いて帰ることになれば、
帰りの旅費+週末に飛行機で出向いて少しずつ車を回送するなど、
何十万円単位で出費が発生します。

大津SAのガソリンスタンドは、前回給油したときも、ATオイルの汚れを見つけてくれました。
ありがたいことです。

お盆だったので、中国道との合流地点(神戸JCT)と、名神との合流地点(吹田JCT)で渋滞。
入善PAは富山県で、黒部IC-朝日ICの間。北陸の交通の難所である親不知の少し手前。
初日だったので、まあめちゃめちゃ調子よく走りました。

8月17日

8月17日中部の地図 8月17日東北の地図

7:30起床 8:00出発

親不知付近を高速度にて通過。この付近の高速道路は、海の上を走ります。
途中、適当なSAで朝食。うどんを食ったと記憶しています。だしは関東風。
バッテリーを交換すべく、柏崎付近のオートバックスを携帯電話を使って探します。

便利な世の中になったものです。14年前、帯広付近でタイヤのチューブが裂けそうに
なっているのを旅行中に見つけて、オートバックスを探し回ったことを思い出しました。
帯広市内は京都札幌と同じく碁盤の目なので、市内中心部の道路を1本ずつ、左から順番に
縦に塗りつぶして行きました。見つけるまで2時間かかった。

柏崎市内のオートバックスは、国道8号線沿いにあることが判明。
10時開店なので、適当に時間を潰しながら走ります。

柏崎近辺は先日の地震で被害があったところなので、高速道路が50km/h規制されていました。
高速道路の下に市道が交差しているようなところで、良くある形のコンクリート造りの
四角いトンネルが路面から浮き上がってる感じになっていました。要は、ジャンプ台が
至る所に設置されている状態。車がボンボン飛び跳ねました。

柏崎IC-R8-オートバックス柏崎店

10時10分前に到着したので少し休憩。開店と同時に店員さんが声をかけてくれました。
バッテリーは5,000円ぐらいのにしておきました。安いのはやはり良くない、ということと、
高いのはきりがない、ということです。北陸も新潟あたりまで来ると豪雪地帯で、寒冷地仕様の
バッテリーを十分日用品として検討するべき土地柄のようです。私の車に合う寒冷地仕様の
バッテリーは10,000円程度。これは止めておきました。

R8-R352-道の駅越後出雲崎天領の里

途中、適当に寄り道。地震で潰れた家を見ました。切妻屋根が瓦を載せたまま、形を保って
地上に落ちていました。壁は屋根に押しつぶされたような感じ。けが人が出て居なければ
よいのですが。

火気厳禁ツアー1本目の写真です。私はスモーカーなので火気厳禁と聞くと一瞬躊躇します。
出雲崎天領の里

R352-R402-弥彦山

弥彦山

弥彦山は2回目ですが、今回はガスだらけ。ここでは霧のことですが、今回の旅行はガスに
縁のある旅でした。山頂は気温が22度と、真夏ではありえない気温。トランクス+短パンで
うろうろしていると股間の大事なところがダイレクトにスースー冷えます。

途中の土産物屋街で見つけた極悪なやつの写真。

デビルフィッシュ
デビルフィッシュ 食べられません

R402-R113-R345-R7-道の駅庄内みかわ

弥彦山の前後からしばらく雨が降ったり止んだり。股間をスースーさせたこともあり、
また天気が悪い中クーラーをかけっぱなしにしていたため、風邪を引いたようです。
やはりそんな所を冷やすとろくなことになりません。

夕焼け
夕焼け ここからもう一頑張り

頭が痛い。
いつまで経っても寝付けないので、ホテルに避難することに決定。窓を閉め切って、ヒーターを
全開にしたまま、宿を物色します。こういうときは一人で動いているとしんどいですね。
頭は痛いし、吐き気はするし、最悪でした。足を伸ばして暖かくして寝なければどうにも
ならない事態です。8月半ばの時点で、夜の気温が22度。南のほうから来た人間は
これは風邪を引きます。

24:00ホテルやすらぎ到着 24:30就寝
走行距離 415km

林の中のコッテージ風の宿。いわゆるHホテルです。サウナ付きの建物を選んだのですが、
電源の入れ方が分からず。入室したらクーラーが効かせてあったので、これをまずOFF。
トイレに明かりをつけ、ドアを開けっ放しにして緊急事態に備えます。
ダブルベッドは一人で使うには広すぎる。

翌朝、クーラーがゾンビのように復活して、寒さで目が覚めることになります。

8月18日

8月18日東北の地図 8月18日中部の地図

9:50起床 10:00出発

クーラーを切った後、再び眠りにつきます。定番のHビデオを見る元気もなく、
せっかく宿を取ったというのに、結局風呂にも入りませんでした。

チェックアウト時刻になれば、外へ出なければなりません。
ホテルの裏手に出て、休めるところがないか探すことにします。

林の中
裏手の様子 体調最悪ながら、なかなか気分が良い

港に展望台を見つけました。足元がおぼつきませんが、登ってみます。

展望台
展望台。てっぺんが灯台になっています。

駐車場で休憩。気持ちの赴くまま、昨日道の駅に付設されているスーパーで買った
よっちゃん食品工業謹製のするめイカを齧ります。これがまたうまかった。
帰りに大量に買い増しして帰ることにします。しかしまたよっちゃん食品工業は、
海産物を扱っているにも関わらず、海のない山梨県に所在しているという不思議。

駐車場
駐車場の様子 クレーンと風車の羽根が見えます 手前の建物は倉庫

車、干しているところ
昨日は雨だったので、車を干してみます。

静かな駐車場で、ラジオを聴きながら、気が済むまでボケーとします。基本的に平日なので、
広い駐車場には誰も来ません。この静かで贅沢な時間。このためだけに旅を続けていると
いっても過言ではありません。気に入ったので、ナビに旗を立てておくことにしました。

カーナビに旗
カーナビに旗を立てるの図

体が大分落ち着いてきたので、港から離れて、酒田市内を探索することにします。
酒田市は北前船で栄えた港町で、「西の堺、東の酒田」と謳われた土地柄のようです。

途中立ち寄ったラーメン店で、大盛りを頼んだところ、麺が山盛りで出てきました。
どんぶりに麺を先に山盛り入れ、その隙間にスープを流し込んでいるに違いない。
食っても食っても減らないので、病み上がりの胃には少々ハードでした。
旅に出るとこういう失敗が面白い。時間に余裕があれば、出来るだけ大手外食チェーン店ではなく
名も知れない小さな食堂に入ることにしています。たまに大当たり、たまに大はずれ。
しかし今日はまだ、朝からスルメと麺しか食ってない。

本間家はかつては日本最大の地主で、三井住友のような財閥化の波には乗り遅れましたが、
現在でも「本間ゴルフ」と関係がある家柄のようです。

本間家旧本邸

途中の和菓子屋さんでいい土産物がないかと尋ねると、物産館があるので行ってみろ、
とのこと。少し話し込んで、親切に教えていただきました。ここで土産物を買い漁った後、
そば茶を飲み干しながら岐路に着くための気合を入れる。

車の中
「復活した男」の仕事場。スルメが見えます。

R7-R345-新潟県道52-R7

昨日は海辺を北上したので、帰りは幹線である国道7号線を下ることにします。
が、基幹国道は交通量が多くてだらだらしているのですぐ飽きて、適当に横道に
入ります。途中止まると車内に虻が大量に入って来て、往生しました。

R7-シンクルトン記念公園-道の駅胎内

再び幹線に戻り、ひたすら南下。途中で面白そうな施設を見つけたので寄ってみます。

シンクルトン記念公園 油井と天然ガス噴出中。火気厳禁その2

体が大分回復してきたようなので、道の駅胎内で旅行中唯一の入浴。
ここの便所には思い入れがあります。以前適当に休憩を取るために立ち寄ったのがここ。
その時はあまりにもしんどくて、用を足したあと、しばらく眠ったものです。
何年も前のことなのですっかり忘れていましたが、幹線からかなり離れている場所にも
関わらず、偶然にもまた同じところに立ち寄るとは夢にも思いませんでした。

お手洗い
お手洗 上のおみやげ屋は前回も今回も閉まっていました

風呂上りに、ポップコーンの自動販売機があったので挑戦してみました。結果は失敗でしたが、
この自動販売機は自動車部品メーカーが造っているようでした。お金を入れると、その場で
冷凍されたコーンがレンジに自動投入され、電子レンジらしきものがポップさせたあと、
自動でカップに入れてくれます。なかなかメカメカしている機械でした。結果は失敗でしたが。

失敗したポップコーンを齧りながら、汗が引くまでしばらくロビーのテレビを眺めます。
このけだるい感じが旅の醍醐味。

R8-R116-黒埼PA 21:40着
ここまでの走行距離 249km

途中、ドライブインでモツ煮定食を食します。こってり味はちょっとまだしんどかったけど完食。
体調は8割方回復しています。

夕食後、母親に定時連絡。旅に出るに当たり、私は1日1度の定時連絡を義務付けられて
いるのです。
「新潟まで戻ったよ」
「まだそんなに遠くにいるの。明日中に帰って来れそう? ところで新潟って何県?」
「…新潟県よ」
頼んまっせ。

適当に走っていると、PAに高速道路の出入り口が設置されているとの看板を発見。
行ってみることにしました。PAは辺鄙な場所にあることが多いのですが、看板を見ながら
進んだのですが、案の定迷いました。そのうち高速道路の側道に出たので、側道を適当に
走っていればそのうちPAに着くだろうと挑戦してみたのですが、側道は最後には草ぼうぼうになり、
それでもそれらしき方向に突き進んでいくと、最後に大きな川にぶちあたりました。

これ以上進めません。迷いに迷って、PAに到着。PAに高速道路の入り口を設けるに当たって
これは大きな課題の1つだと思います。ICのつもりで加速する勢いでゲートをくぐると、そこが
高速道路の大きな駐車場であるという違和感。

黒埼PA-北陸道-尼御前SA 26:00着
この日の走行距離 583km

午後9時40分に高速に乗った後、4時間20分で330km走りました。
平均時速77km/h。私の場合で、高速道路の平均時速はこんなもんみたいですね。

26:30 就寝

8月19日

8月19日中部の地図 8月19日近畿の地図

移動日。
8:00起床 9:20出発
北陸道-名神高速-中国道-山陽道-家 16:40着
走行距離 599km
4日間の合計走行距離 2339km

夜遅く寝たのに、朝早く目が覚めました。せっかくなのでSA近辺にある尼御前岬を見学。

尼御前岬

7時間20分で600km走ったので、平均時速は82km/h
多少速くなりましたが、体調が回復したことと、渋滞がなかったことが
理由でしょうか。晩飯前には家に帰ることが出来たので、今回の旅は成功であったと
考えています。

高速道路を走り倒す旅なんて、学生時代から考えるとかなりのお大尽旅行であります。
ガソリン代・高速代・食費や土産物代・臨時出費のバッテリーと宿代を合わせると
3泊4日で10万円ぐらいでしょうか。

最終日は、出掛けに1回、兵庫県あたりで1回、家の近所で1回、1日に3回
燃料を満タンにしました。これは初めてのことです。

以下おまけ。

顔
サービスエリアでこんなものを見つけました。
この道をわれら剣らん 岸道三 とあります。
顔2
東名高速道路の記念碑です。別アングル。
岸道三(きしみちぞう)…日本道路公団初代総裁であります。
私のような旅をするものは、足を向けて寝られませんな。

※地図データはすべて白い地図工房様から頂きました。
※地図の著作権は白い地図工房様にあります。


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